肩にふわっと桜の花びらが…と思ったらハトの羽だった院長でございます。
今回は肩関節に激痛を起こす「石灰沈着性腱板炎」についてです。
石灰沈着性腱板炎とは、簡単に言うと
「肩関節を支える筋肉にカルシウム成分がたまって炎症」したものです。
まず、肩関節はカポッとはまっているのではなく、可動域を得るために臼より玉の方が大きくなっています。

※これは私の肩です。
しかし、それだとすぐに脱臼してしまいます。
そこで補強が様々ありますが、特に重要なのが「腱板」と呼ばれる4つの筋肉の集まりです。
ちなみに、この「腱板」は損傷すると腕が上がらなくなったり、支えられなくなります。
また弱化しても動きが不安定となったり、肩こりを引き起こすこともあります。
いわば肩関節の守護神。
石灰沈着性腱板炎では、この「腱板」に石灰化が起きるものです。
【メカニズム】
・発生の仕方はいまだに不明と言われています。
➡腱板に何らかの力がかかり刺激をうけ、その刺激で変化した場所がカルシウム成分(リン酸カルシウム)を分泌し石灰化すると言われています。
➡この石灰の袋が動き出した時(流れ出した時)に激痛を発症します。
【原因】
よって「何をしたから悪い!」というものではありません。
しかし起きやすいリスクとして
・遺伝(親族でかかったことがある方がいる)
・基礎疾患がある(糖尿病など)
・肩を多用する方
→重い荷物を持つ、腕を上げる、スポーツで投げる・打つをしている
(上腕骨の玉が肩関節の周りの構造物にぶつかる)
などは言われております。
【症状】
・ひたすら激しい炎症が起きます。
➡熱感・激痛・腫れが顕著です
・肩を動かすと激痛が出たり夜中に特に痛んだりしますが、四十肩五十肩の比ではありません。
※四十肩・五十肩とは
➡今回のように石灰がたまったり、筋肉や構造物に損傷がないのに肩の運動時の痛みを出す障害。
正式名称は「肩関節周囲炎です」
《四十肩・五十肩の症状》
ある程度は動かせるが一定以上に上げたり捻ると強い痛みを出す。
《石灰沈着性腱板炎の症状》
・わずかに動かしただけでも激痛。熱や腫れも伴う。場合により動かさなくてもズキズキする。
・レントゲン撮影により石灰がみられます。
※画像は検索していただけると出てまいりますのでご参照ください。
朝無症状でも突然痛みが発生することもあります。
【治療】
☆絶対に無理して動かさない!安静!が基本となります。
四十肩などはよく動かしたり体操しましょう、などが言われます(時期によります)が、
石灰沈着性腱板炎の炎症期・激痛の時期は絶対安静が必要となります。
突然の激痛は必ず医療機関に受診いたしましょう。
急性期や慢性期で治療内容が変わります。
【その他】
石灰は残ったままの方もおりますし、全く肩に症状がないのにたまたまレントゲンを撮ったら映っていたという事もあります。
石灰自体はあることに問題はないのですが、石灰が動き出した時に激痛を出します。
また、今までの回で姿勢のお話をしてまいりましたが、背中が丸かったり骨盤が後傾しすぎたりすると肩甲骨の位置が悪くなり、
石灰沈着性腱板炎だけでなく様々な肩関節の障害を起こす引き金となります。
症状が出る前に全身的に動きを出すよう体操したり、姿勢を気にかけていただけると幸いです。
私に石灰はたまっておりませんが、おせっかいが過ぎます。
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